Japan版 - 自国の「草食系」よりも…中国人学生に熱視線 日本企業「本社幹部候補で」 |
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k****a 发帖数: 4162 | 1 日本企業が中国の大学新卒者採用に力を入れている。中国ビジネス拡大の思惑に加
え、最近は
「草食系と言われる日本人大学生より優秀な中国人大学生を取り込み、アジアなどグ
ローバル展開
に生かしたい」(衣料品大手)と考える日本企業が増えている。中国人新卒者の国有
企業や欧米企
業志向は依然根強いが、日本企業は「幹部候補生の本社採用」をアピールし、人材獲
得に躍起だ。
【山本明彦、小倉祥徳、北京・成沢健一】
「中国以外の海外事業の展開をどう考えているのか」「本社幹部候補生としてどん
な研修をして
くれるのか」。人材大手、リクルートが11月上旬、中国の有力大学新卒者を対象に
北京と上海で
開いた日本企業の集団就職面接会。会場の高級ホテルにはスーツ姿の北京大や清華大
などの4年生
や大学院生が詰めかけ、企業の採用担当者に熱心な質問を飛ばした。
面接会には、インターネットで中国の有力大の学生約1万人が応募。適性テストな
どで選抜され
た1000人(上海と北京各500人)が日本企業の面接に臨んだ。11月6日の北
京での面接会
にはダイキン工業やカゴメ、豊田通商、みずほフィナンシャルグループなど日本の大
手企業17社
が参加。「日本人大学生と比べて、チャレンジ精神にあふれた学生が多い」と企業側
の手応えは
上々。コニカミノルタホールディングスの吉田一・人材採用グループリーダー
(部長)は「中国市
場開拓に加え、将来的には本社の幹部としてグローバル経営を支える人材に育ってほ
しい」と期待
する。
法務省によると日本企業の外国人留学生採用は00年代半ばから急増。中国人は7
割程度を占め
る。ここ1~2年は留学生だけでなく、直接中国の大学から採用するケースが増えて
いる。
日本本社の採用は、初任給で現地採用の6~7倍と待遇が良く、将来の幹部登用の
道があること
から、学生側も意欲的だ。毎年600万人超の新卒者が出る中国では、国有企業や欧
米企業志向は
相変わらず強いが、最近は雇用や待遇が安定し、研究開発に打ち込める日本企業への
就職も見直さ
れているという。面接会に参加し、情報管理を学ぶ北京大4年生の男性、朱京野さん
(22)は
「日本企業は研修制度がしっかりし、社員の質が高い」と志望動機を説明。メディア
経営学を専攻
する清華大大学院の女性、雛晶さん(23)は「中国の国有企業は待遇はいいが、人
間関係が大
変。大学で学んだ日本語を仕事に生かしたいが、日本企業は女性の登用が遅れ、昇進
できるのか少
し心配」と早くも将来を思っていた。リクルートによると北京と上海の面接会で計6
0~70人の
内定が決まった。
◇各地から選抜「能力差歴然」
「お辞儀の角度はこのくらいで」。東京都港区の日本語学校では10月、有力企業
に就職が内定
した約60人の中国人の大卒エリートたちが早朝から夕方まで日本語やマナーの講習
を受けてい
た。11月から早速、IT(情報技術)や製薬関連会社での勤務に就いた。
7月に北京大大学院でIT関連の修士号を取得したばかりの楊さん(25)=仮名
=は、携帯端
末向けコンテンツを開発する大手IT企業(東京都渋谷区)に就職した。大学院在学
中、中国の検
索サービス最大手「百度(バイドゥ)」でインターンシップを受け、「ゲームやネッ
トオークショ
ンなど携帯向けコンテンツは日本が最先端」と実感したからだ。同級生の多くは国有
企業に就職し
たが、楊さんは「日本で経験を積んで、中国でITベンチャーを起こす」と語る。
楊さんら60人は、「リンクアンドモチベーション」(同中央区)など複数の人材
コンサルティ
ング会社が中国の有力大学卒業者約8000人から選抜。日本企業約20社に採用さ
れた。採用実
績は選抜事業を始めた08年が22人、09年は37人。来年は今年の倍の120人
を見込む。
中国人新卒者の本社採用の先駆けはソニー。「成長期待が高い中国で消費者に受け
る製品を開発
する」(関係者)狙いから03年に有名大大学院生らを対象に選抜試験を実施。50
人超を採用し
た。その後も毎年10~30人の中国人大学生を本社で定期採用している。
当時のソニーの人事担当幹部で現在は人材コンサルタント会社を経営する中田研一
郎イノベー
ションズ社長は「日本は理系大学生が減り、質も低下している。対照的に中国の有名
大学の学生は
各省から選抜された秀才で、1日10時間は勉強している。入社時から能力の差は歴
然」と話す。
90年代後半から00年代はじめの「氷河期」以上とされる厳しい就職状況に苦し
む日本人大学
生を尻目に、日本企業の熱い視線を浴びる中国人大学生。その様子は中国への依存度
を高める日本
経済の姿も映し出す。 |
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